あなたの街には何もないんだけど
なんとなく気味の悪い場所ってありませんか?
人が近寄ってはいけない雰囲気。
もしかしたら異世界の入り口かもしれない。
四辻、逢魔が時、黄昏時ってきいたことありませんか?
知らない方がいい場所、時間は日本の文化にも根付いていたようです。
ちなみに僕が上海によく言っていた頃、
現地のスタッフに「絶対に行かないように」と言われていた
一角がありました。
こちらは人的な怖さですから実はわかりやすのです。
行かなければ怖いことは起こりません。
怖いのは何気なく通りかかってしまった「ある場所」ですね。
霊感の無い僕にも思わず逃げ出したくなる場所がありました。
僕は今の場所に生まれ育っていますので
もう50年以上、この町にいます。
長く街にいるといろいろなうわさなども
耳に入ってきますがあまり気にしていませんでした。
ある夏の暑い日の事。
当時は夜、涼しくなってから妻と一緒に
ウォーキングに行きました。
ウォーキングと言っても近所の散歩なのですが、
涼しい風にあたりながらテクテク、テクテク。
ルートはいつも妻に任せていて僕はついていく感じです。
近所でも通った事がない道をあるいてみよう、という感じで
ルートが決まります。
その日もたわいもない会話をしながら
歩いていましたが、なんとなく、僕が「意図的に」夜は
行かないソーンに向かっていました。
実はそこは作る以前に亡くなった方がいたり、
作った際に亡くなった方がいるという
いろいろと噂があるところでした。
道路工事が始まる前は原っぱでしたので
噂を聞くまでは僕も良くそこで遊んでいました。
そこは自動車専用の道路があり、歩行者は別に
小さな側道を通るようになっているのですが、
かなり薄暗い通路で
入口を見た瞬間に「これはやばい」と感じました。
心霊番組でよく見る恐怖トンネルの入り口そのものです。
そこから背筋、首筋がずっとピリピリしていました。
つまはどんどんその通路に入っていきますので
しょうがなくついていきましたが
全身鳥肌が立っています。
半分ぐらい進むと、足が震えて力が入らなくなってきました。
妻の手前、怖い所を見せられないと頑張っていましたが・・・
うわわわわっっっっーーーーー!!
とうとう我慢できず大きな声を出して
通路の出口に向かって走り出してしまいました。
多分僕がこんな風になったのは初めてです。
出口を出たら普通に戻りましたが
全身が冷や汗でびっしょりです。
事情が分からない妻は最初はふざけていていると
思ったようですが僕の顔が真っ青でしたので
何かを感じたようで冷やかしもせず黙ってしまいました。
人間の感って正しいのです。
嫌な予感がするところには近寄らない方がいいです。
少し前にこのお話しを除霊師に方に言ったら
「何もなくて良かったですね」と言われました。
そして同じように近寄らない事が一番の予防と
教えていただきました。
あなたの街にもこんな場所があるかもしれません。
興味本位で近づくのはやめましょう。
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